皆さんこんにちは!
有限会社三苫業務店、更新担当の中西です。
「仕事は段取り8割」という言葉があります。
実際に手を動かしている時間より、その前にどれだけ準備できているかによって仕事の出来が大きく変わるという考え方です。
左官工事でも、この言葉は非常によく当てはまります。
下地を確認する。
材料を準備する。
道具を揃える。
施工する順番を考える。
作業スペースを確保する。
他業種と工程を調整する。
こうした準備が整っているからこそ、職人はコテ仕事に集中できます。
今回は、左官工事における「段取り」の大切さについて考えてみます。
左官工事では、施工前に下地を見ることが重要です。
表面の状態。
凹凸。
汚れ。
ひび割れ。
施工範囲。
こうした部分を事前に確認します。
現場に着いてから、
「想像していた下地と違う」
となると、その場で追加の準備が必要になる場合があります。
だからこそ、可能な範囲で事前に状態を把握し、どんな処理が必要かを考えておくことが大切です。
左官工事では、現場や仕上げによって使用する材料が異なります。
モルタル。
漆喰。
珪藻土。
各種下地材。
必要量が足りなければ、途中で作業が止まる可能性があります。
そのため、
✅ 施工面積
✅ 必要な材料
✅ 必要量
✅ 保管場所
を確認します。
ただし、一度に大量の材料を練ればいいわけでもありません。
施工ペースに合わせて準備することが大切です。
左官工事では、材料を練る作業も重要です。
どこで練るのか。
水を使える場所はどこか。
施工場所までどう運ぶのか。
他の職人の邪魔にならないか。
こうしたことを事前に考えます。
材料を練る場所と施工場所が遠すぎると、何度も往復することになります。
その積み重ねが大きな時間ロスになります。
➡ 左官工事の段取りは、コテを持つ前から始まっています。
施工を始めた後に、
「仕上げ用のコテがない」
「必要な道具を車に置いてきた」
となると、作業が止まります。
そのため、その日の仕事に合わせて必要なものを準備します。
コテ。
バケツ。
撹拌に使う機器。
スケール。
清掃用品。
その他、施工内容に必要なもの。
作業前に一度確認するだけでも、無駄な移動を減らすことができます。
左官工事で仕上がりを急ぐときでも、下地処理を省略してはいけません。
清掃。
必要な補修。
不陸調整。
施工面の確認。
こうした準備が必要です。
工程表では、
「左官工事一日」
と書かれていても、その中には下地処理や準備の時間も含まれます。
塗っている時間だけを見て工程を組むのではなく、その前後まで考えることが大切です。
左官工事では、材料の状態を見ながら仕事を進めます。
施工したらすぐ終わりではありません。
乾き具合を見ながら仕上げる。
必要なタイミングで押さえる。
次の作業へ進む。
そのため、
「この面を全部塗ったら次」
という単純な流れにならない場合もあります。
作業する範囲を考え、仕上げまで無理なく進められる量で施工することが重要です。
外部の左官工事では、天候確認も重要です。
雨。
強風。
気温。
湿度。
日当たり。
こうした条件によって材料の乾き方や作業性が変わることがあります。
「予定があるから施工する」
だけではなく、その日の環境を見ながら判断することが大切です。
状況によっては、施工範囲を変更したり別の作業へ切り替えたりする柔軟さも必要です。
複数人で作業する場合は、役割分担も大切です。
誰が材料を練るのか。
誰が運ぶのか。
誰が塗るのか。
誰が仕上げを行うのか。
役割が決まっていれば、職人が施工している間に次の材料を準備することができます。
反対に、全員が同じ作業をしていると、材料がなくなったタイミングで全員の手が止まることもあります。
人の動きまで考えることが段取りです。
左官工事では、施工した場所が乾くまで時間が必要な場合があります。
そのため、他業種との作業順も重要です。
仕上げた場所をすぐ人が通る。
他の工事で材料を置かれる。
別の作業で傷つけられる。
このようなことが起きないよう、事前に施工範囲を共有することが大切です。
良い段取りは、自分たちだけで完成するものではありません。
現場全体の流れを見る必要があります。
一日の施工が終わったら、道具を片付けて終了ではありません。
コテを洗う。
材料の残量を確認する。
翌日必要な材料を確認する。
作業場所を清掃する。
次の施工範囲を見る。
こうした準備をしておくと、翌朝すぐに仕事を始められます。
片付けは、その日の終わりであると同時に、翌日の段取りでもあります。
左官工事では、職人がコテで仕上げている姿が目立ちます。
しかし、その時間を支えているのは事前準備です。
下地を見る。
材料を揃える。
道具を準備する。
作業場所を確保する。
材料を練る場所を決める。
天候を見る。
他業種と調整する。
こうした段取りができているからこそ、仕上げ作業に集中できます。
段取りは、仕事を早く終わらせるためだけではありません。
美しく仕上げるため。
手戻りを減らすため。
安全に作業するため。
そのための大切な準備です。
私たちも、コテを持つ前の準備から丁寧に行い、一つひとつの左官工事に取り組んでいます。